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ああ、この人、至近距離でマシンガンの斉射を受けても死なねえだろうなあ。
銃身が焼け付くほどありったけの弾丸を撃ちこまれても、傷一つ負うことなく、
「どうした、それで終わりか?」と土煙の中から不遜な笑みを向ける、超人。
それが佐伯克哉、厳密に言えば眼鏡克哉に抱いた第一印象でした。
選んだのは眼鏡克哉×御堂孝典ルート。
理由は、御堂さんを一目見たその時に、こういうタイプをくしゃくしゃにしたいと思ったからです。
眠っていた嗜虐心が鎌首をもたげ、血よりも赤い舌をちろりと覗かせたからです。
結果から言うと、大正解でした。例によって詳細は割愛しますが、
御堂さんが堕ちるのではなく落ちたあの瞬間、思わず落涙しかけました。
TAMAMI先生には足を向けて寝られません。
さて、じゃあお前は何を書くんだよって話ですが、今日はこれ。ずばり――
『ビバ超人思想!克哉×御堂ルートにおける、大藪春彦的逆襲のカタルシス』
です。あっあっ、せっかくここまで読んだんですから、付き合ってくださいぜひ。
大仰なタイトルを付けはしましたが、なるべくわかりやすく書きますので!
さて。読者様は『大藪春彦』という作家をご存知でしょうか。
1958年『野獣死すべし』でデビューし、その後も快作を連発した、
日本におけるハードボイルド小説の祖とも言うべき大家です。
氏は1964年に『蘇る金狼』という作品を刊行しました。
平凡なサラリーマンとして真面目に働く主人公・朝倉哲也が、己の暴力と謀略を以て
自らの勤務先である株式会社東和油脂乗っ取りを企むお話です。
あらすじ書いてて思ったけど乙女に訴求する要素ゼロだなこれ
この作品の最大の魅力は、地位を利用して不正を働く権力者をくしゃくしゃにする朝倉の
活躍にあります。むかつく上司をブン殴ってやったぜ!っていうのを、より突き詰めた感じですね。
克哉×御堂ルートも、そんな反組織・反体制が根幹に存在するお話だったな、と思います。
まあ御堂さんの場合、ブン殴られるんじゃなくてブチ込まれるんですけどね。
下請け会社のお荷物部署に所属し、取引先に平身低頭する克哉。
そんな克哉を蔑む、一流企業のエリートである御堂さん。
エラルキーが克哉さんの鬼畜的所業によって逆転するさまには、
前述の朝倉哲也と同じ、超人思想の美学みたいなものを感じました。
とかなんとか、ご大層なことを書きましたが、実はまだ克哉×御堂ルートしかクリアしてません。
次は本多にブチ込むか、片桐さんにブチ込むか迷っているところです。
御堂×克哉も人気のカップリングらしいですが、今は興味がないので後回しにしようと思っています。
『打ち寄せる希望を鮮やかな絶望に変えて』
ここがUnder the darknessのMVPだと思います。
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